食物繊維は、便秘解消や健康的なダイエットに役立ち、糖尿病や心筋梗塞などの病気を予防する働きもあると言われる貴重な成分です。食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2つがありますが、健康のためにはこれらをバランス良く摂取することが大切で、理想的な比率は水溶性1:不溶性2と言われています。水溶性食物繊維はバナナなどの果物やワカメなどの海藻類に多く含まれており、水に溶けやすく、溶けると粘着性を持つようになります。これにはコレステロールを排出したり、血糖値の急上昇を防いだり、腸内の善玉菌を増やして腸内環境を改善するという効果があると言われています。これに対して不溶性食物繊維は玄米などの穀類、大豆などの豆類に含まれています。不溶性食物繊維は、水分を吸収して腸管を刺激し、腸のぜん動運動を促して便秘を解消したり、毒素を排出することで腸内環境を整えるとされています。ただ、ここで注意したいのは、不溶性食物繊維の場合は摂りすぎると便が硬くなり、便秘がかえってひどくなる可能性があるということです。便秘が気になる人は、水溶性食物繊維を多く摂取することをお勧めします。なお、推奨される食物繊維の1日の摂取量は18才以上の男性で19g、女性で17gと言われていますが、実際にはこれだけの量はなかなか摂れず、日本人は食物繊維が不足していると言われています。そのため、毎日の生活で水溶性と不溶性の食物繊維をバランス良く摂るように心掛けることが大切です。